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悲しい映画を見て案の定悲しい気持ちになった話。

あまり見たくは無かったが友人があまりに進めるので“クロッシング”という韓国映画を見た。(何を意図して僕に見せたがったのかわからないわけでは無いが。)
父と子のあまりに悲しすぎる別れを描いた大作で、日本では紆余曲折を経て一部小劇場での上映となったらしい。
僕は友達の勧めもあってYouTubeでしかもタブレット端末で見たが、それでも迫力のある役者(特に子役がすごかった)の演技と作り物とは思えない再現された町並みは、この映画の完成度の高さを際立たせる。

ストーリーと題材となったテーマには様々な意見があるこの映画。
実際に“川”を渡った人間を知る僕は、やはり悲しくてやり切れない思いで最後までこの映画を見ることとなったのだ。
批判するのも支持するのもまったく自由な空間に生きている僕らは、結局は何もできないし行動も起こさない。
ただ、明日もいつもと変わらない普通の時間を過ごすしかないのであった。

お終い。

久しぶりにサッカー観戦を楽しみました。

昨日、僕が応援しているサッカーチームの応援に息子2人を連れて行ってきました。

大阪の堺市に『J-GREEN堺』という日本最大級のスポーツレクリエーション施設があります。

初めてそこへ足を踏み入れましたが、とにかく規模が大きく見渡す限りサッカーをしている人たちで埋め尽くされていました。

正直、こんな素晴らしく整った施設が大阪にできていることに驚きました。

天候にも恵まれ応援していたチームも4-0の圧勝と、とても気持ちの良い一日を過ごすことができました。

高校進学の際にサッカーを辞めてしまったことを今でも悔やんでいますが、息子たちにはこんな恵まれた施設が用意されているだけでもサッカーをさせる価値があるのではと感じさせられました。

高校無償化裁判の傍聴に行って来ました。

在日コリアンに対する差別の中でも国家によるあからさまなものが、高校無償化制度からの朝鮮高校生徒の廃除です。
それでなくてもヘイトスピーチの的として人権蹂躙の被害を受けている子供たちへ、マイノリティーへの差別を防御してくれるであろうと信頼を寄せるべき国家による差別で、果たして高校生たちはこの国を好きになれるだろうか。
証人尋問でも行われない限り早い時は1分とかからない裁判だが、沢山の傍聴人へ配慮してか、原告代理人は毎回書面を読み聞かせてくれている。
朝鮮高校側の弁護団はほとんど手弁当(ただという意味。)で弁護を引き受けていると聞く。
残念なのは、毎回同じ顔ぶれがしか集まってはいないこと。
彼らの頑張りに敬意を払う意味でも、より多くの味方が傍聴に来ていただけるとありがたいのだが。

正義感あふれる若者の行動に感動したこと。

先日地下鉄に乗っていた時の出来事。

堺筋本町の駅に到着した電車が出発のアナウンスを終えた後もしばらくドアを閉じずにいた。

その数秒後、最後尾の車両に座っていた僕の耳に幼児のかすかな悲鳴が聞こえてきた。

とても嫌な予感がしたので何があったのかと車外へ飛び出そうとすると、ドタドタと人の走る足音が近づいてきた。

血相を変えた若い男性が僕が乗っていた最後尾の車両の運転手に向かって、「子どもが手を挟んだ!(正確にはドアに手を引き込まれたようだ)」と叫んでいた。

興奮しながら運転手に「ドアを慎重に閉めるようにしてください!」と伝えた若者は、今度は自分のいた車両(ちょうど真ん中あたり)にいったん戻り、また走って子どものいる先頭車両の方へ向かった。

幸い大事には至らず数分後に電車は発車したが、どう見ても自分の子どもに起こった事故ではないにも関わらず、機敏にそして一生懸命に走り回る若者の姿に感動させられた。

手をドアに引き込まれた子どもはさぞ痛かったと思うが、他人のことに一生懸命になる青年の姿に何だか気持ちが爽快になった。

他人に無関心なこの世の中で珍しく良い出来事に出くわした体験でした。

『やられたらやり返す!』ではもう遅いのではと思うこと。

またもストーカーの犯行と思われる痛ましい事件が起こった。

報道で毎日のように取りざたされている女子高生殺人事件だが、犯人は21歳の青年で事件によって自らの人生までをも棒に振ってしまったと言っていいだろう。

仕事柄、夫婦間のトラブルについての相談を受けることも多いが、その多くが妻に三下り半を突き付けられた『男たち』による嫌がらせ行為への対処の仕方だ。

実に未練がましく、暴力的で、利己的な行動をとる男たち。

配偶者や恋人に別れを告げられた時、それまでの『愛情』がどんな経緯で『憎しみ』や『殺意』に変わるのだろうか?

同じ男として想像はしてみるもののまったくピンとこない。

現在マスコミは警察批判に矛先を向けているようだが、警察とていずれ『殺人者』となる人間を見分けることなど不可能であるし、24時間体制で一個人を警護することなどできないのではないかと思う。

マスコミや周囲が何と言おうと被害者の無念と親族の絶望は癒えることは無いだろう。

桶川で起こった事件以降、いったい何人の女性が命を落としたことか。

このような事件が起きるたびに『やられる前にやる!』以外、我が子を護ることは不可能なのではないかと思ってしまう。

『やられたらやり返す!』ではもう手遅れなのではと思うのであった。

(あくまでも想像の話ですが。)

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