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ワルイヤツホドヨクネムル。

この仕事を長く続けていると、多種多様な犯罪による被害者をよく目にする。

法治国家であるこの国では罪人に対する処罰規定も厳格に定められていて、それらを法をもって裁くことが可能であるはずだ。

では、被害者が訴え出ると司法がたやすく罪人を捕らえてくれるだろうか?

殺人や傷害、窃盗などについて司法警察が独自に摘発し捜査に着手した場合には比較的短期間で集中的にホシを挙げるために行動するようだが、民間人からの告訴や告発による場合はなかなか腰が重いようだ。

ストーカーによる殺人や児童虐待により幼い命が絶たれてしまう痛ましい事件が増えた昨今では、以前に比べて警察の対応にも変化が見られるようだが、私の見る限り声無き被害者の数は相当多く存在しているようだ。

特に外国人が被害者となるケース(暴行被害、詐欺による被害、DV被害、脅迫による被害)がかなり多く存在し、日本のマスコミがこぞって取り上げる外国人犯罪の数を凌ぐ実態数が存在しているように思える。

在留資格の問題や国籍、信条、宗教による差別をもろに受ける外国人にとって、多少の被害は感受しなければならないものなのか?

日々、この社会に矛盾を感じるのだ。

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