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在日コリアンが特別永住者証明書へ『英字氏名表記』をする方法。

昨日のブログへのアクセスが思いのほか多かったので、調子に乗って『特別永住者証明書』ネタを続けます。

前にも紹介したことがあるのですが、一般の外国人の場合、外国人登録証明書から在留カードに変わったのと同時にカードの氏名表記は基本的にパスポートにある英文表記となりました。
ただし、韓国や中国など漢字圏の国籍者については別途申請することにより漢字氏名を併記してもらえます。(最近、韓国では漢字名を持たない方も多く、その場合、以前ならカタカナで対応してくれましたが今はカタカナでの表記は出来なくなっています。)

では、外国人登録証明書から特別永住者証明書へスライドする在日コリアンの場合、カードに英字氏名を表記してもらえるのでしょうか?
それが可能だとしたら、何を根拠に『英字氏名表記』をお願いできるのでしょうか?

それは、『本国のパスポートに記載されている英字氏名の表記に倣う』となります。
韓国籍の方なら韓国のパスポートを提示して、朝鮮籍(表示)の方なら朝鮮のパスポートを提示してそれをお願いすることとなるのです。
と、ここで僕の頭の中にクエスチョンが!
確か日本国は『朝鮮』を国家として認めてないはず。
新しい在留管理制度によって実施されることとなった「みなし再入国制度」においても、『朝鮮のパスポートは有効な旅券とならない』と明確に謳っていて、朝鮮国籍者は「みなし再入国制度」からも除外されていますから。

疑問を解くべく早速役所へ確認すると、案の定明確な回答をしてくれなかったので、法務省の見解を伺うように依頼。
結果、「韓国の方については韓国のパスポートの提示により『英字氏名表記』が可能だが、朝鮮のパスポートは有効な旅券とはならないのでそれをもって『英字氏名表記』をすることは出来な。」とのこと。
僕の懸念していた通りの回答だった。

結局、朝鮮籍の方は基本的に現在の漢字氏名のみの表記しか今現在はできないということ。
ちなみに昨日のブログでも紹介しましたように、特別永住者証明書には「通称名」は記載されません。
どうしても通称名の載った公的証明書が必要な場合の措置としては、自動車運転免許証か若しくは住民票を持ち歩く、または住民基本カードを新たに作って持ち歩く方法が考えられます。

【そもそも、何しに英字氏名が要るの?と疑問をお持ちの方、僕が実際にそういった場面を経験したので紹介したまでです。】

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