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『ルポ虐待 -大阪二児置き去り死事件-』を読みました。

『鎮魂 さらば、愛しの山口組』を買おうと書店へ行くと、『ルポ虐待』の新書が目に入った。

副題にある『大阪二児置き去り死事件』の文字を見て、あの痛ましい事件について書かれたノンフィクションだと気付いた。

あまり思い出したくない事件でもあり、堀江にある事件のあったマンションを通る度にイヤでも思い出してしまう忘れることのできない事件でもあった。

買うか買うまいか迷ったが、勇気を出して買うことにした。

内容は、事件の加害者であり亡くなった二児の母でもある女性の生い立ちから今に至るまでを本人や関係者への緻密な取材に基づいて詳細に書かれていた。

最初の部分は本当に残酷で心の痛い内容だった。読むのを辞めようと思うほど。

しかし、次第に事件に至った具体的な概要が明らかにされていく。

途中、筆者に共感する部分もあり、また懲役30年の判決に関わった当時の裁判員たちに共感する部分もあり、自分の中で葛藤しつつ何とか最後まで読みきった。

正直とても疲れた。(梁石日著『闇の子供たち』を読んで以来の読後の疲れだった。)

でも、最後まで読んで良かったと思ったし、いろいろ学ぶことが多かった作品だ。

悲しいことだが、本作品で取り上げられた女性のように子供を死なせて自分が生き残る人間がいるのは現実社会で起こっている事実だ。

『カシコギ』(趙昌仁著、韓国書籍)に出てくる主人公タウムの父のように自分の命と引き換えに子供を生かす人間はフィクションの中の話でしかないのかと、世の中を悲観してしまう。


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